2009 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫による家禽生産技術の評価と効率的生産技術構築
Project/Area Number |
21580322
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 和昭 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 准教授 (80183440)
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Keywords | 家禽 / 畜産学 / 免疫学 / ストレス / 評価法 |
Research Abstract |
動物として孵化後のブロイラー雄(ロス系)を用いた。大豆粕・トウモロコシを主体し抗菌剤を含まない飼料を基礎飼料とした。1日齢から基礎飼料(抗菌剤無添加区)またはサリノマイシンナリウムとエンラマイシンを含む飼料(抗菌剤給与区)を15日間給与した。3、5、8および15日齢で陽前部と後部を採取した。獲得免疫に関わるCD3、IL-2。IFN-γ及ひBu-1mRNA発現量そして自然免疫に関わるTLR2及びTLR4mRNA発現量をリアルタイムPCR法により測定した。 [結果]3-8日齢での腸前部CD3、IFN-γ及びTLR2mRNA発現量は抗菌剤給与区で抗菌剤無添加区に比較して高いか、高い傾向を示した。腸後部でも腸前部と類似した発現変化が観察された。測定した多くの遺伝子発現は15日齢では抗菌剤添加の影響は小さくなっていた。しかし、15日齢のIFN-γとBu-1mRNA発現は抗菌剤給与区で無給与区よりも高い傾向にあった。以上、抗菌剤は成長初期段階で特に腸前部のいくつかの免疫関連遺伝子発現を高めることが明らかとなり、抗菌剤は腸管免疫の発達を早める可能性が示唆された。
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