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2010 Fiscal Year Annual Research Report

乳酸菌の新規感染阻害因子の解析

Research Project

Project/Area Number 21580334
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

向井 孝夫  北里大学, 獣医学部, 教授 (20229917)

Keywords乳酸菌 / 付着 / プロバイオティクス / 感染予防 / キャンピロバクター
Research Abstract

Lactobacillus reuteri TM3ではスルファチドなどの糖脂質に付着能をもつこと、菌体側の付着因子としてElongation factor-TuがHelicobacter pyloriのスルファチドといったLactobacillus reuteri TM3と同一のレセプターへの結合阻害活性を示すことを明らかにしてきた。さらに、Lactobacillus gasseri TM20が培養細胞に対してCampylobactar jejuniの付着を阻害すること、また両菌共にレセプターとしてECMタンパク質であるフィブロネクチンを認識し結合することを示してきた。本研究では、EF-Tuがスルファチドの糖鎖構造である硫酸化ガラクトーヌに確実に結合することを明らかにするとともにL.reuteriとL.gasseriのC.jejuniへのin vivo感染阻止効果を明らかにすることを目的とした。
L.reuteriとL.gasseriからEF-tu遺伝子をクローニングし、組換えタンパク質として得た。次いで表面プラズモン共鳥法によって、EF-Tuと硫酸化ガラクトースおよびフィブロネクチンとの結合性を検討し。その結果、結合力に差ほあったが両菌株由来EF-Tuはともに酸性条件で硫酸化ガラクトースおよびフィブロネクチンに確実に結合することが明らかになった。次いで両菌株のC.jejuniへのin vivo感染阻止効果を雛を用いて検討した。雛盲腸内容物におけるC.jejuniの菌数を測定した。乳酸菌投与後7日目では、非投与区では1.48×10^5CFU/g、C.jejuni投与区で2.87x10^8CFU/g、TM3投与区で622×10^7CFU/g、TM20投与区で5.15×10^6CFU/gであった。非投与区では、C.jejuniの菌数の変化はほとんど確認されず、さらにC.jejuni投与区では増加し、TM3投与区では投与後3日目とあまり変化はなかったが、TM20投与区においてはC.jejuniのみ投与区と比較して減少し有意な差(p<0.05)が確認された。これらの結果から、C.jejuniの受容体に結合性を示す乳酸菌は、in vivoでの感染阻止効果を示すことが強く示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] L.reuteri JCM1081のElongation Factor-Tuの胃腸粘膜への付着因子としての評価2010

    • Author(s)
      西山啓太, 向井孝夫, 他2名
    • Organizer
      日本乳酸菌学会
    • Place of Presentation
      フォレスト仙台(仙台)
    • Year and Date
      2010-07-26

URL: 

Published: 2012-07-19  

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