2009 Fiscal Year Annual Research Report
ウシPNLIP DNA多型の検出および和牛脂肪交雑との相関解析
Project/Area Number |
21580347
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山田 宜永 Niigata University, 自然科学系, 教授 (40253207)
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Keywords | 脂肪交雑 / 原因遺伝子 / EDG1 / RPL27A / プロモーター / SNP / 相関解析 / レポーターアッセイ |
Research Abstract |
脂肪交雑形成能力の異なる個体間のmRNA量の差に基づき、ウシ脂肪交雑原因遺伝子を探索している。これまでに、EDG1遺伝子の+166SNP、TTN遺伝子の-652 SNPおよび未知遺伝子であるMBL1遺伝子の+22220 SNPは、黒毛和種牛において脂肪交雑育種価と相関を示し、これら3つの遺伝子は脂肪交雑原因遺伝子の有力な候補になることを示唆してきた。脂肪交雑形成能力が異なる牛間で発現量に差がみられたEDG1、TTN、MBL1以外の20個の位置的機能的候補遺伝子について、新たにSNPを検出し、脂肪交雑育種価との相関解析を行った。20個の遺伝子について、36個のSNPを検出した。これら36個のSNPは、すべて高い脂肪交雑形成能力をもつ黒毛和種の牛群と低い脂肪交雑形成能力をもつホルスタイン種の牛群の間で検出された一塩基多型であった。これらのSNPのうち、RPL27A遺伝子のプロモーター領域に位置する-5354 SNPは、黒毛和種種雄牛および優良種雄牛の後代肥育牛において、脂肪交雑育種価に対する遺伝子型効果が5%水準で有意であり、Cアリルに対してTアリルが脂肪交雑に対してプラスの相加的効果をもっていた。また、EDG1については、ルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いたプロモーター解析により、+166 SNPが機能的な原因変異である可能性が否定され、黒毛和種牛における脂肪交雑に対して相関を示すプロモーター領域内の新規SNPを発見した。
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Research Products
(4 results)