2009 Fiscal Year Annual Research Report
ホモKOブタ個体作成のためのdouble KO細胞の標準的取得法の開発
Project/Area Number |
21580350
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐藤 正宏 Kagoshima University, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (30287099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 光敏 鹿児島大学, 農学部, 教授 (00174954)
三好 和睦 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (70363611)
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Keywords | ホセKOブタ / gene targeting / 薬剤耐性 / 体細胞核移植 / 胎仔性繊維芽細胞 / 遺伝子導入 / double KO |
Research Abstract |
特定の遺伝子機能が破壊されたいわゆるKOブタ個体を作成するには、マウスの場合と異なり、in vitroでのホモ(double)KO体細胞の作成、その体細胞核移植という経路を辿る。ブタの場合、ホモKO細胞の作成は、その後の実験のスピードを左右する重要な問題である。ヘテロKO細胞由来の個体に比べ、2年ほど実験時間が短縮されるからである。ホモKO体細胞の作成に至る種々の条件(薬剤耐性性等)が不明故、基本的な問題を検討した。その結果、ミニブタ胎仔性繊維芽細胞は、G418, puromycin, blasticydine S, hygromycin B, zeocinといった様々な薬剤に感受性があった。各薬剤耐性遺伝子導入細胞への高濃度薬剤耐性を調べた結果、G418、zeocinを除く他の薬剤では、濃度を高めることで、組換え細胞の死滅が誘導された。このことは、targeting vectorを導入されたヘテロKO細胞(片方のalleleに乗る遺伝子のみが破壊)に再度targeting vectorを導入し、高濃度の薬剤で細胞を選別すれば、ホモKO細胞が取れることを示唆する。現在、puromycin, blasticydine Sへの耐性遺伝子を内蔵したtargeting vectorを作成し、ホモKO細胞取得の可能性を検討している。
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