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2009 Fiscal Year Annual Research Report

排卵時卵胞における糖質コルチコイドの生理的役割の解明

Research Project

Project/Area Number 21580357
Research InstitutionObihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

Principal Investigator

手塚 雅文  Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine, 畜産学部, 教授 (40311526)

Keywords生理学 / 細胞・組織 / 酵素
Research Abstract

糖質コルテコイド(GC)の活性化/非活性化を仲介する11β-HSD type1(11HSD1)/11β-HSD type2(11HSD2)、およびGCレセプター(GR)の発現とGC代謝について調べた。
・FSHによる21hの卵母細胞の成熟(IVM)は卵丘細胞における11HSD1mRNA発現を対象区に比べ100倍近く増加させた。FSH処置は11HSD2とGRの発現を5-10倍増加させたが、両者の発現は11HSD1に比較して非常に低かった。
・膨化した卵丘中に点在する卵丘細胞の細胞質で11HSD1タンパクの発現が確認された。
・FSH処置により卵丘卵母細胞複合体(COC)の11HSD1リダクターゼ活性の上昇が認められた。
・ラット顆粒層細胞で11HSD1発現を増加させる事が報告されているIL-1βはウシCOCでこれら因子の発現に影響を与えなかった。
培養液中へのGCが卵母細胞の成熟やCOCの炎症性遺伝子発現に与える影響を調べた。
・生理的濃度のGC(100nM)は卵母細胞の核成熟に影響を与えなかった。
・FSH処置によりCOCのPGE2合成酵素(i.e.,cPLA,COX-2,PTGES)の発現が増加したが、GCはこれらの因子の発現に影響を与えなかった。
・排卵に関与する主要なサイトカインであるIL-1βやケモカインIL-8はウシCOCではほとんど発現が認められなかった。
以上の事から排卵に向かうCOCでは11HSD1によるGCの活性化が亢進するが、卵母細胞の成熟や卵丘膨化に重要な役割を果たすPGE2の生産には影響を与えない事が示唆された。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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