2010 Fiscal Year Annual Research Report
フォリスタチンファミリーの性状解析とその利用に関する研究
Project/Area Number |
21580359
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
新井 浩司 東京農工大学, 農学部, 准教授 (70293016)
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Keywords | 蛋白質 / 生理活性 |
Research Abstract |
本研究はTGF-βスーパーファミリー結合タンパク質であるフォリスタチンファミリータンパク質の性状解析と、そのリガンド結合部位であると考えられているフォリスタチンドメインの構造を基にしたTGF-βスーパーファミリー阻害剤の開発を目的としている。フォリスタチンファミリーに属するフォリスタチンとFLRGタンパク質は、それぞれ3個および2個のフォリスタチンドメインをその分子内に含む。これまでの研究でフォリスタチンとFLRGは両者とも主に第二フォリスタチンドメインを介してリガンドに結合していることを明らかにしたが、本年度はリガンド結合部位を含むフォリスタチン及びFLRGの部分タンパク質にヒトMMP-2のコラーゲン結合ドメインを付加し、組織局在性を持つ組み換え型TGF-βスーパーファミリー阻害蛋白質の開発を試みた。組み換え型タンパク質を大腸菌の発現系を用いて作製してその性状を解析したところ、コラーゲン結合ドメインを付加した一部の組み換え型タンパク質にコラーゲン結合能が観察され、ヒトMMP-2のコラーゲン結合ドメインの付加は組織局在性の付与に効果を発揮する可能性が示唆された。しかし、作製したいずれの組み換え型タンパク質にも生物活性は確認されず、さらにコラーゲン結合ドメインを付加しなかった全長のフォリスタチンファミリータンパク質にも生物活性が認められなかったことから、生物活性を持つ組み換え型タンパク質の作製には哺乳類細胞の発現系など、他の発現系を用いる必要性があることが示唆された。
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Research Products
(3 results)