2009 Fiscal Year Annual Research Report
吸血昆虫媒介性病原体の分布を指標とした環境モニタリングシステムの構築
Project/Area Number |
21580406
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐藤 雪太 Nihon University, 生物資源科学部, 講師 (40271762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 浩一 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00339285)
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Keywords | ベクター媒介性感染症 / 鳥マラリア / 蚊 / 環境 |
Research Abstract |
ベクター媒介性感染症の分布域の変化を指標に環境変化を生物学的に検出するシステムの構築を行うため、鳥類の原虫またはウイルスが確認されているモニタリングサイト候補地(北:北海道、南:沖縄、垂直分布:日本アルプス山系)で調査を行った。野鳥の血液については研究協力者から資料提供を受け、さらに現地でベクター吸血昆虫を採集し、それぞれから病原体の遺伝子の検出および系統解析を行い、病原体保有状況およびベクター昆虫種の解明を試みた。 これまでに、国内の鳥マラリア感染の主要なベクター蚊種はアカイエカやネッタイイエカなどであること、ロイコチトゾーン原虫感染についてはブユが主要なベクターであり、ブユが原虫の宿主となるライチョウを吸血していることを明らかにした。すなわち、調査地における原虫感染サイクルを解明し、今後のモニタリング対象となるベクター種の選定および解析手法を確立することができた。なお、北のモニタリングサイトである北海道釧路において採集された各種蚊からは病原体は検出されなかった。さらに、指標候補病原体である鳥ポックスウイルスのDNAは今回調査したどの地域の蚊からも検出されなかった。 次年度は、選定した各モニタリングサイトで再度サンプリングを行い、鳥類宿主およびベクターにおける病原体保有状況と病原体の遺伝子系統を解析し、前年度のデータと比較し気温・湿度などの外部要因も勘案して、病原体分布域の変化について検討する。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Prevalence of avian malaria parasite in mosquitoes collected at a zoological garden in Japan2009
Author(s)
Ejiri H, Sato Y, Sawai R, Sasaki E, Matsumoto R, Ueda M, Higa Y, Tsuda Y, Omori S, Murata K, Yukawa M.
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Journal Title
Parasitology Research 105(3)
Pages: 629-633
Peer Reviewed
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[Presentation] 神奈川県内の大学農場における鳥マラリア感染サイクル2009
Author(s)
森田結希, 城谷歩惟, 松戸藍子, 柴田明弘, 水村亮平, 江尻寛子, 佐藤雪太, 津田良夫, 澤邉京子, 村田浩一, 湯川眞嘉
Organizer
第147回日本獣医学会学術集会
Place of Presentation
日本中央競馬会 競走馬総合研究所
Year and Date
2009-04-03
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