2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590081
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
酒巻 利行 新潟薬科大学, 薬学部, 准教授 (00445892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 浩二 新潟薬科大学, 薬学部, 助教 (10445893)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 蛋白質 |
Research Abstract |
本研究において、Cyclin D1によるDNAメチル化状況の変化、特に乳腺幹細胞におけるDNAメチル化状況の変化が、Cyclin D1が重要な働きをしているErbB2による乳腺の癌化において、どのような役割を担っているのかを明らかにしていく目的で、本年度は、「ErbB2は、幹細胞においてNotch1シグナルを活性化しているか?」という点に関して、野生型FVBマウスからSca-1陽性の乳腺幹細胞画分をマグネティックセルソーター(MACS, Miltenyi Biotec)を用いて単離・培養した後、Nucleofector(Lonza)を用いてエレクトロポレーションによりErbB2発現ベクターを導入することに成功した。このErbB2を過剰発現させたSca-1陽性乳腺幹細胞から、RNAを単離・精製し、リアルタイムRT-PCR解析により、Cyclin D1及びMusashi1、Notch1を含む種々のNotch1シグナルに関わる分子の発現を解析中である。また、Sca-1以外の乳腺幹細胞マーカーとしてCD44を用いたMACSセルソーティングを行い、同様にErbB2発現ベクターを導入することにも成功している。こちらについても同様にRNAを単離・精製し、リアルタイムRT-PCR解析を行っている。さらに、上記の乳腺幹細胞に安定的にErbB2を過剰発現させるためにErbB2ウイルスを感染させ、同様にRNAを単離・精製し、リアルタイムRT-PCR解析を試みている。
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