2011 Fiscal Year Annual Research Report
マウス精巣上体の生後発達と部位別機能分化の分子機構
Project/Area Number |
21590193
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小宮山 政敏 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70175339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 千里 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90174375)
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Keywords | 精巣上体 / 遺伝子発現 / 発生 / 分化 / RT-PCR / マウス |
Research Abstract |
本年度は、精巣上体の部位により発現の異なることがRT-PCR法により確認された遺伝子(Mbn13,Rnase9,Lcn12,9230001HO3Rik,9230103M23,Gm6792,Sce1,9230005D20,BACclone RP23-387J8,D730048I06Rikなど)について、リアルタイムRT-PCR法により定量化を行った。 その結果、これまでのRT-PCR法による結果がほぼそのまま確認された。 例えば精巣上体の頭から体にかけて優位に発現すると想定されるMbn13、Rnase9、Lcn12に関しては、ハウスキーピング遺伝子であるβ-actinとの発現比で表すと、それぞれ頭・体・尾の順にMbn13では25.5、0.951、0.0769であり、Rnase9では3.79、0.885、0.0748、またLcn12では11.9、1.27、1.54であった。すなわち、Mbn13およびRnase9では頭において発現が著しく高く、体においてはβ-actinと同程度であり、尾においてはほとんど発現しないことが明らかになった。Lcn12については、前二者と同様に頭において強く発現し、体においてβ-actinと同程度の発現があるが、さらに尾においてもβ-actinと同程度に発現することが明らかとなった。 また、体から尾にかけて優位に発現すると想定されたSce1に関しては、β-actinとの発現比は頭・体・尾の順に0.119、1.18、0.271であった。すなわちSce1は精巣上体の体においてβ-actinと同程度あるいはやや強く発現し、尾においてはその1/4程度、頭においては体の1/10程度の強さで発現することが明らかになった。
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