2011 Fiscal Year Annual Research Report
ラパマイシン標的経路の因子は発生期の細胞分裂、形態形成を制御するか?
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21590195
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
廣瀬 英司 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 准教授 (40380620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲井 哲一朗 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00264044)
中條 信成 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90294876)
鳴瀬 善久 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 准教授 (00326216)
小島 拓哉 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (90346312)
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Keywords | RagGTPase / アフリカツメガエル(X. laevis) / 線虫(C.elegans) |
Research Abstract |
アフリカツメガエル(X. laevis)のRagGTPase遺伝子(XRag1、XRag2)の初期発生期細胞分裂への関与を調べるため、その翻訳抑制を目的としたモルフォリノアンチセンスヌクレオチドを受精卵に注入したしたが、当初はその抑制効果が不十分であった。遺伝子5'上流側のアンチセンス相当箇所の配列を再検討し、さらに上流側の転写開始部位からの全配列情報とexon-intron境界領域配列を検証した。またアフリカツメガエルの一部の遺伝子が疑似4倍体であることが抑制効果の低さに関係している可能性を検証するため、cDNA配列情報と並行してゲノムDNAをPCR増幅後、サブクローニングして複数個配列決定することにより解決を得た。これらの結果をふまえ、5'領域とexon-intron境界に対する複数個の新たなモルフォリノを受精卵に注入した結果、XRag1の転写産物は有為に減少し、胚の細胞の分裂速度が遅くなった。一方、線虫(C.elegans)のRagGTPaseの相同体遺伝子(CRagA1、CRagC1)破壊株の表現型解析を行った。CRagA1の遺伝子破壊株は、継代を行う期間が長くても維持できる系統であることが判った。これは産卵数、または胚や幼虫の生存率が低いことを示唆するため、発生胚を構成する細胞核数(細胞数)と細胞サイズを調べたところ、産卵後の発生胚であっても、構成核数が大幅に減少し、逆に細胞サイズは成長して大型化していることが判明した。線虫の体を構成する細胞数は遺伝的に厳密に決定されているので、細胞分裂速度の低下が発生の遅延と生存胚数の低下を引き起こすためと考えられる。しかしその後の個体の発生と成長は緩慢ではあるが正常に進み、成体になる。これに対しCRagC1の破壊株では飢餓状態で耐性幼虫にはなるものの正常幼虫へ復帰欠損の表現形を示すことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Dynamic regulation of Emi2 by Emi2-bound Cdk1/Plk1/CK1 and PP2A-B56 in meiotic arrest of Xenopus eggs.2011
Author(s)
Isoda M, Sako K, Suzuki K, Nishino K, Nakajo N, Ohe M, Ezaki T, Kanemori Y, Inoue D, Ueno H, Sagata N
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Journal Title
Dev Cell
Volume: 21(3)
Pages: 506-19
Peer Reviewed
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