2011 Fiscal Year Annual Research Report
羊膜幹細胞移植後の疾患モデルにおける組織形態学的変化
Project/Area Number |
21590212
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
吉田 淑子 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (00171421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 敏雄 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (50180568)
岡部 素典 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 助教 (60283066)
小池 千加 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 助教 (10523889)
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Keywords | ヒト羊膜細胞 / 疾患モデル / 分化誘導 / 幹細胞マーカー / 骨分化 / 糖尿病モデルマウス |
Research Abstract |
1)糖尿病モデルマウスへの移植(インスリン分泌細胞への分化):昨年度、ニコチンアミドで分化誘導した羊膜幹細胞を糖尿病モデルマウスの脾臓に移植し、その効果を啓示的な血糖値の測定及び採取材料の免疫組織化学的な結果により検討したが、投与直後に、一時的に血糖値は低下するものの、継続した血糖値の低下は認められなかった。本年度は、糖尿病モデルへ移植する細胞が、採取した細胞により、分化度に差があることから、糖尿病治療に適した細胞系を再度検討した。これまで、羊膜上皮幹細胞を糖尿病治療にと、その効果を検討してきたが、羊膜間葉系幹細胞にも、治療効果を有する細胞が確認された。 2)骨欠損モデル動物への移植(骨細胞への分化):自家性の骨分化培地にて骨細胞への分化を平面及びスカフォールド上で実施した。スカフォールド上に細胞を播種し、分化培地にて培養したものを走査型電子顕微鏡で観察したところ、培養開始2から3週間にかけて細胞表面に線維の進展および多数の顆粒が存在するのが観察された。EDXにてミネラル成分の沈着を測定したところ、果粒の中に高濃度にCaを貯留しているのを確認した。次に、スカフォールドに細胞を播種し分化誘導かけたものをドリルで骨欠損部を作製したラットの頭蓋に移植し骨形成能を検討した。移植後6週間、および12週間目に移植部位を採取し、組織学的、免疫組織学的な検討を行った。レシピエントの組織に近い部位では、レシピエントの細胞の浸潤が観察されるが、羊膜幹細胞播種群のスカフォールでは、骨化がおこっている部位にヒトcollagen Type1陽性が観察された。非播種群では、スカフールド周辺にのみ、わずかな骨化が認められたが、播種群では、スカフォールド中央部も含め、いくつかのコロニー状に骨化が観察された。このことから、移植細胞が生着し、骨化中心として骨化を進めていることが確認された。 以上の結果を基に、今後更に、その機序について検討を進める予定である。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Establishment of Immortalized Human Amniotic Mesenchymal Stem Cells2012
Author(s)
Teng Z., Yoshida T., Okabe M., Toda A., Higuchi O., Nogami M., Yoneda N., Zhou K., Kyo S., Kiyono T., Nikaido T.
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Journal Title
Cell Transplant
Volume: (in press)
Peer Reviewed
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