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2010 Fiscal Year Annual Research Report

リンパ管新生におけるアンジオポエチンの発現・機能解析とリンパ管誘導システムの開発

Research Project

Project/Area Number 21590217
Research InstitutionOita University of Nursing and Health Sciences

Principal Investigator

下田 浩  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (20274748)

Keywordsリンパ管新生 / 中間型VEGF-C / アンジオポエチン / リンパ管誘導 / 分子形態学 / ドラッグデリバリー
Research Abstract

リンパ管新生におけるアンジオポエチンと関連分子の発現動態と役割を明らかにするために、中間型VEGF-C添加コラーゲングラフトを野生型マウスとAngiopietin(Ang)-2ノックアウトマウスの皮下に移植したリンパ管新生モデルを作製した。径時的に採取したグラフトを含む皮膚組織より試料の作製とRT-PCRを行い、リンパ管新生動態とアンジオポエチンとその受容体の発現を解析した。中間型VEGF-Cグラフトを移植した野生型マウスでは、血管新生とともに、宿主のリンパ管からグラフト内に芽出、伸長するリンパ管新生が誘導された。新生リンパ管を有するグラフトはAng-1とAng-2の発現を示し、いずれもグラフト内に増殖、侵入する大食細胞と間質細胞に局在していた。また、新生リンパ管は新生血管とともにAng-1,2の受容体であるtie-2を発現していた。これに対して、Ang-2ノックアウトマウスに移植されたグラフトでは軽度の血管新生が見られたが、リンパ管新生はほとんど見られなかった。これらのことは、Ang-2がリンパ管内皮細胞上のTie-2のagonistとして作用し、リンパ管の新生と形態形成に必要であることを示唆している。これらのことより、中間型VEGF-Cに加えて微量のAng-2を添加したグラフトを野生型マウスに移植したところ、血管新生への影響は乏しいのに対して、非常に旺盛なリンパ管新生を誘導した。さらに、グラフト周囲の静脈からリンパ管が芽出するリンパ管発生も観察された。これらの新生リンパ管は内腔にリンパおよび免疫細胞を有し、機能的側面も有していた。現在、これらの新生リンパ管の分子プロフィールを解析中である。本研究の一部は第51回日本組織細胞化学会総会・学術集会で発表され、最優秀演題賞を獲得した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Lymphedema-distichiasis syndromeモデルにおけるリンパ節異形成の分子形態学的解析2010

    • Author(s)
      下田浩
    • Organizer
      第42回日本臨床分子形態学会・学術集会
    • Place of Presentation
      東レ総合研修センター
    • Year and Date
      2010-09-24
  • [Presentation] リンパ管発生・新生におけるAngiopoietin-2の発現・機能解析2010

    • Author(s)
      下田浩
    • Organizer
      第51回日本組織細胞化学会総会・学術集会
    • Place of Presentation
      秋葉原コンベンションホール
    • Year and Date
      2010-09-04

URL: 

Published: 2012-07-19  

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