2011 Fiscal Year Annual Research Report
生殖系発生・性分化の分子機構-生殖腺特異的遺伝子破壊マウスの解析
Project/Area Number |
21590219
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
池田 やよい 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00202903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 正明 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (20193211)
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Keywords | 細胞 / 発生・分化 / 発現制御 |
Research Abstract |
(1)生殖腺特異的SF-1KOの作製、維持:Cre-AMHR2マウスとloxP-SF-1マウスを維持し、両マウスを掛け合わせにより生殖腺特異的SF-1KOの作製を行った。 (2)表現型の確認と試料の作製:前年度に引き続き、生殖腺特異的SF-1KOの精巣、卵巣、および脳について、組織試料を発生の各段階について作製した。 (3)生殖系発生異常の解析:生後の精巣分化の各段階で、セルトリ細胞とライディッヒ細胞の分化に着目した観点から解析を進め、結果を学会で発表し、論文に投稿した。卵巣分化についても、卵巣の形態学的変化、ホルモン合成・分化関連遺伝子の発現変化を免疫組織化学法により解析を行った結果をまとめている。 (4)脳の性分化の解析:前年度に引き続き、脳の性差について、出生後の各段階の試料を作製し、形態学的に解析を進めている。また、脳の特定領域の性分化について、脳の性分化のマーカー因子としてプロゲステロンレセプターとエストロゲンレセプターの特異抗体を用いた免疫組織化学法により解析を行った。 (5)細胞増殖・アポトーシスの解析:細胞増殖サイクルについて、BrdU、PCNAをマーカーとした免疫組織化学法を行い、精細管内の細胞増殖に異常を認めた。アポトーシスについては、TUNEL法を用いた解析を行なった結果、やはり精細管内の細胞にアポトーシスの亢進が認められることを確認した。 (6)内分泌撹乱実験:胎生期と出生後の特定時期の生殖腺特異的SF-1KOに内分泌撹乱化学物質であるDESを暴露する実験を行った。その後、精巣、卵巣、脳の試料を作製し、形態学的、組織学的解析を行なっている。 (7)結果のまとめと総括:精巣の研究成果を学会に発表し、論文にも発表した。卵巣の研究成果についても論文投稿準備中である。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Coactivation of SF-1-mediated transcription of steroidogenic enzymes by Ubc9 and PIAS12011
Author(s)
Suda N, Shibata H, Kurihara I, Ikeda Y, Kobayashi S, Yokota K, Murai-Takeda A, Nakagawa K, Oya M, Murai M, Rainey WE, Saruta T, Itoh H
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Journal Title
Endocrinology
Volume: 152
Pages: 2266-2277
Peer Reviewed
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