2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590227
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 倫子 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (60332178)
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Keywords | 生理学 / 糖尿病 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
Munc18はsyntaxin1の閉鎖体(closed type)に結合し、SNAP25とsyntaxin 1の二量体化を調節するシャペロン蛋白として機能する可能性が示唆されている(Verhage M, TINS30, 2007)。カナダのトロント大学ガイサノ博士からの私信によると、Munc18の変異体(MuncKR)はsyntaxin 1の開放体(open type)に選択的に結合する。その過剰発現細胞を電子顕微鏡で検討した結果、開口放出の頻度増強と、分泌様式の変化する可能性が提示された。そこで、我々の研究室では、Munc18変異体やMunc18の過剰発現系による分泌頻度と開口放出様式の変化を、現在最も確実性が高いと考えられる2光子励起画像法を用いて実時間解析した。マウス膵島にMunc18と変異体をアデノベクターで過剰発現させて、水溶性色素液Alexa594で還流しながら分泌刺激を与え、点状蛍光の出現頻度や形態・分布を観察した。その結果、通常の膵島では強く抑制されている複合型開口放出が有意に細胞深部にまで増強する事が判明した(論文準備中)。 また、光活性型GFP(PA-GFP)標識SNAP25の光活性化を行い、SNAP25の拡散動態には二種類有ることが判明した。また、さまざまな蛍光標識syntaxin 1Aの発現ベクターを作成し、今後SNAP25の動態とSyntaxin発現量の同時解析を試みる準備が整った段階にある。
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Research Products
(7 results)