2010 Fiscal Year Annual Research Report
生体内視顕微鏡法による膵β細胞インスリン放出と血糖値制御機構の解明
Project/Area Number |
21590231
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
櫻井 孝司 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助教 (50283362)
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Keywords | 生理学 / 細胞・組織 / 生体・分子 / 糖尿病 / バイオ関連機器 |
Research Abstract |
平成22年度は1)高解像度レンズ付イメージングファイバ(IF)の改良製作、2)分岐式イメージングファイバ(IF)の製作、3)膵β細胞における分泌顆粒の画像化と追跡を行った。 1) 高解像度レンズ付イメージングファイバ(IF)の改良製作 単一のβ顆粒を解像するために21年度までに達成したIFの光学仕様(素線数、開口数、ミニレンズ性能)を改善させた。ファイバ素線は縦横各100(約1万本バンドル構成)、開口数値0.4を達成した。IF先端に設置する専用のミニレンズは、非球面で倍率2.5倍、作動距離0.8ミリ、平坦性は補正できたが色補正の範囲は波長480~550nm、空間分解能は2ミクロンだった。IF専用のホルダ、動物固定専用具を製作した。 2) 分岐式イメージングファイバ(IF)の製作 同時に複数の対象を観察するために分岐式IFを製作する。21年度に調達したIFを4本束ねて構成できた。ファイバ顕微鏡において分岐されたIFへ入射する光は収差補正対物レンズ(UPlanSApo)を用いることで選択光走査できた。4分岐型IFにおける光結合効率の低下は少なく、4箇所同時に観察が可能だった(例:脳1箇所、膵を含む消化管組織3箇所) 3) 膵β細胞における分泌顆粒の画像化と追跡 蛍光タンパク質(insulin-GFP、ならびにYellowCameleon)で標識したβ細胞株(INS1細胞)を観察したところ、細胞および細胞内構造の識別が可能だった。
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Research Products
(3 results)