2009 Fiscal Year Annual Research Report
Elongin複合体のストレス応答における役割と作用機構の解明
Project/Area Number |
21590311
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
麻生 悌二郎 Kochi University, 教育研究部・医療学系, 教授 (20291289)
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Keywords | Elongin / 転写伸長因子 / ユビキチンリガーゼ / ストレス / 発現制御 / RNAポリメラーゼII |
Research Abstract |
(1) pol IIユビキチン化反応の試験管内再構成 Elongin A、Elongin B、Elongin C、Cul5、Rbx2の5因子を共発現する昆虫細胞抽出液をCul5に対する抗体で免疫沈降して試験管内ユビキチン化アッセイを行った場合には、顕著なRNAポリメラーゼII(pol II)のポリユビキチン化が認められたが、これら5種類の因子をカラムで精製してアッセイ系に加えた場合には微弱な活性しか検出できないことが判明した。したがって、上記免疫沈降物中にpol IIのユビキチン化に必須の因子が含まれていることが示唆された。 (2) 伸長活性、E3活性乖離型のElongin A変異体の作製 新たに8個のElongin A変異体を作製して、転写伸長アッセイならびに試験管内ユビキチン化アッセイを行った結果、〔伸長活性+,E3活性-〕型、〔伸長活性-,E3活性+〕型ならびに〔伸長活性-,E3活性-〕型の変異体として、各々Cul5-box領域の点変異体、C末領域の欠失体ならびにBC-box領域の点変異体を同定した。 (3) Elongin A自己ユビキチン化現象の発見 Elongin A、Elongin B、Elongin C、Cul5、Rbx2の5因子を用いてpol IIのユビキチン化反応を行った際、Elongin A自身もポリユビキチン化されていることを発見した。野生型とE3活性欠失型のElongin A間でタンパク質の安定性を比較検討した結果、両者間に差を認めず、このユビキチン化はElongin Aタンパクの分解には関与していないと考えられた。
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Research Products
(1 results)