2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590374
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
佐藤 勇一郎 宮崎大学, 医学部, 助教 (90347055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸塚 浩助 宮崎大学, 医学部, 准教授 (00239154)
畠山 金太 宮崎大学, 医学部, 講師 (60325735)
山下 篤 宮崎大学, 医学部, 助教 (90372797)
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Keywords | アテローム血栓症 / アネキシンA5 |
Research Abstract |
動脈硬化を基盤とする血栓形成は心筋梗塞などの虚血性疾患の成因に関して重要である。今回我々は血栓形成とアネキシンA5との関連について検討した。 平成21年度 ヒト病変部位での検討。心筋梗塞または狭心症をきたした患者さんから、冠状動脈の狭窄部位切除術(DCA)標本、吸引してえられた血栓、または病理解剖例の冠動脈組織で血栓を組織学的に検討した。これらの血栓は、フィブリン、血小板、赤血球で構成される混合血栓であった。これらの血栓は、免疫染色で、抗フィブリン抗体、抗血小板抗体、抗赤血球抗体陽性であった。アネキシンA5は免疫染色で陰性であった。またPCRを用いてmRNAについて検討したが、mRNAでの発現は認められなかった。 また臨床的な血栓の危険因子(年齢、性別、肥満度、喫煙の有無、高血圧の有無、脂質代謝異常症の有無、糖尿病の有無、痛風の有無)との関連について検討した。これらの危険因子とアネキシンA5との関連はなかった。 平成22年度 ひきつづき心筋梗塞または狭心症をきたした患者さんから、DCA標本、吸引血栓、または病理解剖例の冠動脈組織で血栓を組織学的に検討した。これらの血栓は、フィブリン、血小板、赤血球で構成される混合血栓であった。アネキシンA5は免疫染色で陰性であった。またPCRを用いてmRNAについて検討したが、mRNAでの発現は認められなかった。 また臨床的な血栓の危険因子とアネキシンA5との関連はなかった。 平成23年度 ウサギ大腿動脈バルーン再障害モデルを作製しまたIn vitro血栓イメージングモデルを作製した。 これらの血栓においてもアネキシンA5の蛋白、mRNAの発現は認められなかった。 以上の結果より血栓形成に関してアネキシンA5の発現は認められず、血栓形成には関与しないことが推測された。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] 右卵巣腫瘍2011
Author(s)
佐藤勇一郎、浅田祐士郎
Organizer
第35回日本婦人科病理学会
Place of Presentation
大分県別府市
Year and Date
20111217-20111218
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