2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590398
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
守山 正胤 大分大学, 医学部, 教授 (90239707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 善之 大分大学, 医学部, 助教 (00433053)
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Keywords | 胃癌 / マイクロRNA |
Research Abstract |
本研究の目的は、 胃癌におけるmicroRNAの発現をマイクロアレイを用いて網羅的に解析し、正常胃組織における発現プロファイルと比較検討して、どのmicroRNAの発現異常が胃癌において特徴的にみられるかを明らかにし、病理亜型、ならびに臨床的予後とどのような関連性があるかを解析することである。さらに発現異常を認めたmicroRNAの機能を培養細胞を用いて解析する。 23年度 1)miR-375 これまでに私たちは、miR-375が胃癌組織で著しく発現低下していることを見出し、培養細胞を用いた機能解析を行っている。その結果、これの発現低下は癌細胞のアポトーシス耐性能の獲得、細胞の生存能を高めることにつながっていると推測され、胃癌における癌抑制的miRNAであると考えた(Tsukamoto et al.Cancer Res 2010)。今年度はこれを発展させ、個体において胃癌の発生・進行に関与しうるかを調べるためにmiR-375ノックアウトマウスの作製に取り組んでおり、来年度には系統樹立に至る予定である。 2)miR-29c miR-29cもまた胃癌組織で著しく発現低下している(Tsukamoto et al.Cancer Res 2010)。胃癌細胞株を用いた機能解析より、細胞増殖に影響を与えていることが明らかにした。さらにマイクロアレイを用いて標的遺伝子Aを特定し、これを発現抑制するとmiR-29cの過剰発現と同様の表現型が認められることを突き止めた。
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Research Products
(1 results)