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2011 Fiscal Year Annual Research Report

クロトーによる脳の過興奮性防御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21590418
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

村田 宮彦  京都大学, 再生医科学研究所, 教務補佐員 (50222435)

Keywordsカルシウム / 恒常性 / 興奮性 / 脳脊髄液 / 腎臓
Research Abstract

体液カルシウム濃度の恒常性維持は、常にカルシウム不足に曝される陸棲生物で非常に発達した。カルシウム不足の方が、過剰よりもより切遣していることもあり、カルシウムを上昇させる仕組みは複数存在し、慨知のものとしては1)血中カルシウム濃度低下に反応して数分~数時間の経過で副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌されるこ:とによって引き起こされる反応、2)同じくカルシウム低下に反応して数時間~数日の経過で腎臓において活性型ビタミンDが産生、分泌されることによって引き起こされる反応の2つがある。
筆者は実験的に血中カルシウム濃度を急速に低下させたマクスで、上記のカルシウム上昇機構が働くよりももっと早い時間経過で血中カルシウム濃度の低下が回復していくことを突き止めた。これは腎臓が官律的にカルシウム濃度を正常化させて込るのではないかと考え、麻酔下マウスレ腎臓の輸入動脈≧出力静脈から同時に血液を採取し、それぞれの血中カルシウム濃度を比較することで、血中カルシウム濃度低下に非常に迅速に(~秒の経過で)反応した、腎臓を介したカルシウム上昇現象を捉えるこどが出来た。
しかし、その一方で、両側腎臓の輸出入血管を-気に結紮するこ、とで、腎臓を全身の循環系から切り離しても、低下させた血中カルシウム濃度はコントマールと大きな差は無く、やはり急速な時間経過で回復した。
腎臓自体がカルシウム濃度を押し上げるのは間違いないが、全身循環血に対ず寄与はどのくらいかを見積もるたあ、カルシウム低下からほぼ正常に復した時点の腎臓の総カルシウム含量を原子吸光度法で定量し、コントロールと比較したところ、血漿のカルシウム濃度上昇の1割程度を腎臓が供出していることがわかった。
結局、急速に低下したカルシウム濃度を上昇させる機序の大きな部分については未解明であるが、おそらくそれは骨など体内のカルシウムストアからの受動的な拡散によるのであろう。

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Published: 2013-06-26  

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