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2009 Fiscal Year Annual Research Report

気候変動が日本海裂頭条虫感染に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 21590468
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

山田 稔  Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (70106392)

Keywords日本海裂頭条虫 / ゲノタイプ / サケ・マス類 / 日本海裂頭条虫症 / 年度発生数 / 季節発生数 / 年齢別発生数 / プレロセルコイド
Research Abstract

気候変動など温暖が日本海裂頭条虫症の発生に与える影響を調べるため、最近増加している日本海裂頭条虫症患者の見られる京都を中心に本症の発生状況を増加前と後で把握するとともに、その感染源であるサケ・マス類における幼虫の寄生状況を調査し、ゲノタイプを解析し、得られた情報をもとに本症の発生動向予測に寄与し、感染を防ぐ方策を提議するのが最終のゴールである。近年本症が著しく増加していることからその疫学的特徴を探るため、増加前の1998年~2006年と増加後の2007年~2009年に分けて、発生数、発生季節、年齢、男女別頻度を解析し、得た虫体の遺伝子型を調べた。また感染源であるサケ・マス類における幼虫の寄生状況を解析し、得た幼虫の遺伝子型を調べた。その結果、以下のことが判明した。
1. 症例数が増加前9年間で28例(年平均3.1例)であったものが、増加後3年間で38例(年平均12.7例)と著しく増加していた。
2. 発生季節は1年を1-3月、4-6月、7-9月、10-12月の4期に分けると、4-6月の春期に増加が著しかった。
3. 年齢では近年、若年者層(0-20歳)に増加傾向が見られたが、年齢分布の年度間には有意差は認められなかった。また男女の年度間にも有意差はなかった。
4. 成虫の遺伝子型がAタイプとBタイプの2型に分かれることを報告しているが、年度間で比較したところ、近年Aタイプが圧倒的に多いことがわかった。この理由については継続して調査中である。
5. サケ・マス類41匹中1匹のサクラマスより1匹の幼虫を検出した。幼虫の遺伝子型はシロザケ(すべてAタイプ)と同様、サクラマス由来の幼虫もAタイプであった。今後、多種類のサケ・マスについて幼虫の寄生状況を調査し、得られた幼虫の遺伝子型(ゲノタイプ)を明らかにしたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Diphyllobothriasis associated with eating raw pacific salmon2009

    • Author(s)
      Naoki Arizono, Minoru Yamada, Fukumi Nakamura-Uchiyama, Kenji Ohnishi
    • Journal Title

      Emerging Infectious Diseases 15

      Pages: 866-870

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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