2011 Fiscal Year Annual Research Report
感染性ショックの誘導に関わるサイトカイン及び遺伝子の多項目解析
Project/Area Number |
21590473
|
Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
柏村 信一郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00185761)
|
Keywords | ショック / 感染 / サイトカイン |
Research Abstract |
サイトカインの多項目同時測定手法であるサスペンション・アレイを用いた平成21年度と22年度の当該研究から、マラリア感染により誘導されるショックにおいては、IL-1α、IL-1β、IFN-γ、IL-6、IL-12p70、KC、IL-17、TNF-αなど多くの炎症性サイトカイン産生が亢進する高サイトカイン血症がその病体形成の背景にあることが明らかとなった。また、病態の重篤化にはこれらのサイトカインによって活性化された好中球の関与が示唆され、この研究結果は2009年に論文としてCytometry Research誌に発表された(Cytomrtry Res.,vol.19,61-66,2009)。当該年度には、これらの研究を発展させる形で、消化器系の慢性炎症性疾患である潰瘍性大腸炎及びクローン病の病態形成と免疫系の関係を同様の手法を用いて解析し、その結果をGut and Liver誌(Gut and Liver,vol.5,37-45,2011)と白血球除去療法誌(Ther.Apher.Dial.,vol.15,367-73,2011)に発表した。更に、関節の慢性炎症性疾患であるリウマチ患者血清についても同様の解析を行い、現在論文を投稿中である。
|
Research Products
(7 results)