2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリコバクター・ハイルマニイの病原因子と胃MALTリンパ腫発症機序の解明
Project/Area Number |
21590491
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
松井 英則 Kitasato University, 感染制御科学府, 講師 (30219373)
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Keywords | Helicobacter heilmannii / 胃MALTリンパ腫 / マウス感染実験 / ナノサイズ免疫磁気ビーズ / マイクロアレイ / ゲノム解析 / 病原性 / 胃バイオプシー |
Research Abstract |
【研究目的】 1. ナノサイズの免疫磁気ビーズを用いることで、純粋培養の確立していない、H. heilmannii-like organisms(HHLOs)の分離・培養法の確立を目指す。 2. cynomolgus monkeyから分離された、H. heilmanniiTKY株をTh1優位のC57BL/6マウスの胃内に持続感染させると、ほぼ100%の確率でMALTリンパ腫を誘発する。そこで、H. heilmanniiの病原因子の同定と胃MALTリンパ腫発症機序の解明を目指す。 【研究成果】 1. H. pyroliSS1株を免疫して得られたウサギlgGと非免疫のウサギlgGをSepa-Max(磁性ナノ粒子)へ結合させ、Sepa-Max H. pylori及びSepa-Max rabbit lgGを作製した。 2. H. heilmanniiTKY及びH. suis SNTW 101株(nodular gastritisの患者のgastric biopsyから分離)感染マウスの胃粘膜ホモジネートから以下の方法で、Helicobacterの分離に成功した。 2-1. コラゲナーゼ処理により、感染細胞を調製し、不純物を除去する。 2-2. PBS/0.01%デオキシコール酸で細胞を融解する。 2-3. Sepa-Max rabbit lG処理により、非特異的吸着物を除く 2-4. Sepa-Max H. pyloriに吸着する菌体を分離する。 2-5. 分離物からDNAを調製し、細胞のDNA、腸内細菌属のDNAなどの混じりが無いことを確認する。 3. 2で得たDNAを用いて、平成22年度にゲノム解析を行う。 4. 感染マウスの胃粘膜の発現遺伝子をマイクロアレイ法により解析中である。 【その他】 分離したHelicobacterの保存のため、超低温フリーザーを購入した。
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Research Products
(23 results)