2009 Fiscal Year Annual Research Report
粘膜アジュバントLTを用いた結核菌に対する経鼻投与サブユニットワクチンの開発
Project/Area Number |
21590497
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
辻 孝雄 Fujita Health University, 医学部, 教授 (60171998)
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Keywords | BCG / 結核抗原 / 毒素原性大腸菌 / 下痢毒素(LT) / Ag85A,B,C / CFP-10 / EAST-6 / PPE |
Research Abstract |
本研究は、研究方法として以下の(1)、(2)項目を実施し、(3)項目を研究目的としている。 (1)BCGまたは結核菌の特異抗原を遺伝子操作により分離精製する。 (2)、BCGまたは結核抗原の遺伝子と毒素原性大腸菌の産生する易熱性エンテロトキシン(LT)のBサブユニット(LTB)遺伝子を用いて、抗原-LTB融合蛋白質を作成する。 (3)、(1)と(2)で作成された抗原または蛋白質融合体とLTの変異体(mLT)の混合物で、マウスを経鼻免疫する。そして、BCG及び結核菌に対し重要な結核菌に対する細胞性免疫をを最も強力に誘導する経粘膜結核サブユニットワクチンを開発することを目的としている。 そこで、まず第1に、BCGと結核菌の共通抗原として抗原性の高いAg85A,B,Cと、結核菌特異抗原であるCFP-10,EAST-6、PPE、TB7.3の遺伝子のクローニングを行なった。そしてこれらの遺伝子を蛋白質発現ベクターに組み込み、蛋白質を発現させ精製を行なった。さらに、現在Ag85A,B,CとLTB遺伝子の融合体を作成し、同様に蛋白質発現ベクターに組み込み、融合体を作成した。そして産生されているBCG(Ag85A,B,C)または結核特異抗原(CFP-10,EAST-6、PPE、TB7.3)、Ag85A,B,C+LTB融合蛋白質とmLTを混合し、マウスを経鼻投与している。現在、これら種々の作成した抗原と融合蛋白質のうち、最も優れたBCGおよび結核菌感染予防サブユニットワクチンがどれかを検討を行なっている。
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Research Products
(4 results)