2009 Fiscal Year Annual Research Report
転写共役因子REQUIEMを介したHIV-1転写制御機構の解析
Project/Area Number |
21590507
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水谷 壮利 The University of Tokyo, 医科学研究所, 助教 (00376617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
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Keywords | HIV-1 / レトロウイルス / SWI / SNF / NF-kappaB |
Research Abstract |
hREQUIEM(hREQ)は主にBrmおよびRe1B/p52タイプのNF-kappa Bと相互作用し、NF-kappa Bを介した積極的なプロモーター上への動員および転写制御に寄与していることが期待されるが、p52を介してhREQと他のNF-kappa Bダイマーと相互作用している可能性も検討する必要がある。そこでこれらの可能性についてもさらに詳細に検討をするため、初年度はhREQタンパク質と組み合わせとして可能性のあるNF kappa Bダイマーとの結合についてさらに解析を進めた。初年度後半より、hREQの内在のタンパク質レベルでの発現分布の解析、および免疫沈降実験を行うことによりin vivoにおける相互作用についても解析を進めている。 NF kappaBはRe1A(p65)、Re1B、c-Re1、NFκB1(p105/p50)、NFκB2(p100/p52)の5種類からなるタンパク質のホモダイマーもしくはヘテロダイマーとして主に転写を活性化する(Annu Rev Cell Biol 1994, 10, 405-455.)。これらの可能性のあるダイマーについてin vitro転写によりGST-hREQとの結合の程度を解析し、候補となりうるダイマーの同定を現在進めている。また変異体解析により、p52との相互作用するhREQのアミノ酸部位の同定を行い、p52の結合に必須な部位はN末側であることを明らかにした。初年度後半よりhREQに対する有効な抗体を得るため、hREQのポリクローナル抗体の作製を受託により開始した。現在、hREQの内在のタンパク質レベルでの発現分布の解析、および免疫沈降実験を行うことによりin vivoにおける相互作用についても解析を進めている。
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