2010 Fiscal Year Annual Research Report
転写共役因子REQUIEMを介した新規HIV-1転写制御機構の解析
Project/Area Number |
21590507
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水谷 壮利 東京大学, 医科学研究所, 助教 (00376617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊庭 英夫 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)
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Keywords | HIV-1 / レトロウイルス / SWI/SNF / NF-kappaB |
Research Abstract |
hREQUIEM (hREQ)は主にBrmおよびRelB/p52タイプのNF-kappa Bと相互作用し、NF-kappa Bを介した積極的なプロモーター上への動員および転写制御に寄与していることが期待されるが、p52を介してhREQと他のNF-kappa Bダイマーと相互作用している可能性も検討する必要がある。そこでこれらの可能性についてもさらに詳細に検討をするため、初年度はhREQタンパク質と組み合わせとして可能性のあるNF kappa Bダイマーとの結合についてさらに解析を進めた。初年度後半より、hREQの内在のタンパク質レベルでの発現分布の解析、および免疫沈降実験を行うことによりin vivoにおける相互作用についても解析を進めている。 NF kappa BはRelA (p65)、RelB、c-Rel、NFκB1 (p105/p50)、NFκB2 (p100/p52)の5種類からなるタンパク質のホモダイマーもしくはヘテロダイマーとして主に転写を活性化する(Annu Rev Cell Biol 1994, 10, 405-455.)。これらの可能性のあるダイマーについてin vitro転写によりGST-hREQとの結合の程度を解析し、候補となりうるダイマーの同定を現在進めている。hREQUIEM (hREQ)は主にBrmおよびRelB/p52タイプのNF-kappa Bと相互作用し、リンフォトキシン刺激の結果、内在のBLC、ELC遺伝子がこの複合体依存的に活性化されることをこれまでに報告した(J.B.C Tando. T et.al 2010)。
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[Journal Article] Requiem protein links ReIB/p52 and the Brm-type SWI/SNF complex in a noncanonical NF-kappaB pathway.2010
Author(s)
Tando T, Ishizaka A, Watanabe H, Ito T, Iida S, Haraguchi T, Mizutani T, Izumi T, Isobe T, Akiyama T, Inoue J, Iba H.
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Journal Title
J. Biol. Chem.
Volume: 285(29)
Pages: 21951-21960
Peer Reviewed
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