2009 Fiscal Year Annual Research Report
研修医から見た卒前の診療参加型臨床実習の実態と問題点
Project/Area Number |
21590551
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金塚 完 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (80214435)
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Keywords | 卒後臨床研修 / 診療参加型 / 臨床実習 |
Research Abstract |
本研究の目的は,現在,各大学で実施されている診療参加型臨床実習の実態を,カリキュラム実施側(教員)ではなく,実習を受けた学生の目を通して把握し,これを検証することである。従って,調査対象には実際の臨床を経験し,かつ卒前教育を比較的最近受けた2年目の初期臨床研修医を選んでいる。本年度は,第一段階として調査対象に選んだ研修医10名以上の98臨床研修病院に,アンケート内容,情報の使用に関する規約,結果の発表形式に対る意見を求め,さらにアンケートへの参加の意思,必要なアンケート部数の確認を求める調査を実施した。アンケート内容に関しては,例として送ったアンケート用紙の内容変更や訂正を求める意見はなかった。情報の使用,結果発表に関しても,提示した内容への異論はなかった。次にほぼ全ての病院から参加の意思が得られたため,参加表明のあった病院に総数2120冊のアンケート用紙と説明書,返信用封筒を送付しな。第一回目アンケートに対して,現在までの回収率は約26%(544通)である。本研究では調査内容の正確さを確保するために,アンケートの回収予定数を2年目初期臨床研修医の約10%(約800通)としている。この段階では必要数に達していないため,第一回目に送付しなかった360臨床研修病院(研修医数4以上,10名未満)にアンケート用紙と説明書,返信用封筒を送付した。これに関しては,現在,回収を進めている。今年度は,これらのアンケート収集が主な活動となっており,現時点では結果の集計には至っていない。このたあ本年度は研究成果の発表はされていない。しかし,回収されたアンケートの概略を見ると,必要な臨床実習の実態が見学のみとなっている例が多く,結果は現在行われているの診療参加型臨床実習の実態を把握する上で,非常に重要な内容を含んでいると考えられる。
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