2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590555
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤林 朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70221710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 禎之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00396699)
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Keywords | コンサルテーション / 臨床 / 倫理学 |
Research Abstract |
平成22年度は以下の研究を行った。 ・北米・欧州圏、アジア圏の倫理コンサルテーションに関する研究: 平成21年度に引き続き、医学一般、生命・医療倫理学、倫理学一般のデータ・ベースを用いて、英米圏の倫理コンサルテーションに関する包括的な文献レビューを行った。H21年度に作成した基礎資料を元に、研究分担者の瀧本が海外において、病院倫理委員会と倫理コンサルテーションの構造に関するインタビュー調査と倫理コンサルテーションの実践場面の観察を行い、情報収集を行った。具体的には、米国のCleveland Clinic,Hospital of the University of Pennsylvaniaなどをはじめとした大規模病院から小規模病院まで、急性期病院からリハビリテーション専門施設まで、系統の異なる8病院を訪問し、倫理コンサルテーションや病院倫理委員会に参加・観察を行い、倫理コンサルタントへのインタビューを実施した。 ・東京大学医学部附属病院、患者相談・臨床倫理センターにおける事例収集: H21年度に作成したケース集を、「ケースブック患者相談」の形で、出版を行うことにより、教材としてのアウトリーチを行った。また、本年度は、東京大学医学部附属病院、患者相談・臨床倫理センターにてこれまでに扱い蓄積された、倫理コンサルテーションに関する事例収集を行った。収集後、ケースに対する内容分析を行い、わが国の医療現場において問題になりやすい事例のカテゴリー化、倫理的討議内容と結果、事例の顛末について明らかにした。これらは、教材用のケースブック作成の基礎資料とする予定である。 ・国際比較研究:米国現地調査の際に、新たに作成したケースを用いて、倫理コンサルタントに対して倫理コンサルテーションのあり方に関するインタビュー調査を行った。
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Research Products
(4 results)