2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590555
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤林 朗 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70221710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧本 禎之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00396699)
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Keywords | 臨床倫理 / 倫理コンサルテーション / 病院管理 |
Research Abstract |
平成23年度は以下の研究を行った。 ・日本における倫理コンサルテーション体制についてのモデル開発と実施体制モデルの確立: 研究分担者の瀧本による(1)海外における病院倫理委員会と倫理コンサルテーションの構造に関するインタビュー調査と倫理コンサルテーションの実践場面の観察による情報収集(2)日本における倫理コンサルテーション提供施設の調査と医系大学の倫理学教官との意見交換をもとに、まず東京大学医学部付属病院において現状に即した倫理コンサルテーション提供体制を開発・実践した。次に、その経験を踏まえて東大型倫理コンサルテーションモデルを拡充し、日本の医療機関の現状に合致した倫理コンサルテーション体制モデルを開発した。さらに、開発されたモデルを国際シンポジウムで発表し海外研究者との意見交換をすることによって、細部を修正して文献として提案した。また、開発モデルを元に、各医療機関において倫理コンサルテーション提供体制を整備するための相談や職員のための教育講演などを年間通じて提供した。 ・倫理コンサルテーション教材の開発: H22年度の東京大学医学部附属病院、患者相談・臨床倫理センターにおける倫理コンサルテーションの事例収集と内容分析をもとに、本邦の現状に即した倫理コンサルテーション実践のための教材開発を行った。まず、教材の普及のために病院管理者を購読者とする雑誌「病院」において連載形式で発表した。さらに、連載内容を元に、ケース集や専門家によるメディエーションなどの技術解説・法解説などを併せて、倫理コンサルテーション教材として「ケースブック倫理コンサルテーション」として出版を予定している。
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Research Products
(13 results)