2009 Fiscal Year Annual Research Report
患者中心のコミュニケーション教育プログラム(PEAC)の開発とその評価
Project/Area Number |
21590559
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 富雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50343207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伴 信太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40218673)
佐藤 寿一 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10285223)
西城 卓也 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90508897)
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Keywords | CARE日本語版 / コミュニケーション / フォーカス・グループ / 質の分析 / 共感 / 医学教育 / Cinemeducation / 地域医療 |
Research Abstract |
予定していたCARE日本語版検証試験の遅れがあったこともあり、平成22年度に実施予定としていた「医学生・研修医のコミュニケーションへの認識および認識不足の要素の調査」を実施した。 この調査では、7名の医学部5年生および6名の1・2年次初期研修医をそれぞれ対象とした2つのフォーカス・グループを実施し、その録画・録音記録の質的分析を行った。分析の主な結果としては、医学生は患者の感情を共有することで共感を示すことが可能になるのに対し、研修医は感情が共有できなくても病状などから必要と判断すれば共感を示す、という違いがあることが判明した。 こうした、医学生と研修医が持っている共感に関する認識の違いに付いては、平成22年2月4日から8日にかけてシンガポールで開催された、7th Asia Pacific Medical Education Conferenceで"Medical students'and residents'perspectives about empathy:qualitative research"として発表した。 また、医学生の患者への共感を醸成する教育手段として、映画を用いた医学教育(Cinemeducation)も実施した。これは医学部1年生を対象にワークショップ形式で行った。実際には、患者の背景まで踏み込んで診療を行う、地域医療をテーマとした映画を学生に鑑賞してもらい、その後小グループで討議を行うという取り組みであった。この授業に対する評価は、無記名アンケートや小レポートで行った。
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Research Products
(1 results)