2010 Fiscal Year Annual Research Report
医療現場のニーズに即した臨床倫理サポート体制の確立に関する研究
Project/Area Number |
21590568
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
板井 孝一郎 宮崎大学, 医学部, 教授 (70347053)
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Keywords | 臨床倫理 / 倫理コンサルテーション / 倫理コンサルタント / 臨床倫理サポート / 臨床倫理コーディネータ / チーム医療 |
Research Abstract |
昨年度の計画では、平成22年2月中旬に、英国Oxford大学Ethox Centreにおいて調査および意見交換を実施する予定であった。しかし、平成21年12月、英国Oxford大学Ethox Centreおいて平成22年2月中旬に予定していた調査ならびに意見交換の日程が、現地での新型インフルエンザの流行により平成22年7月に延期となった旨の連絡を受けたため、5ヶ月の遅延が生じた。そのためさらに、英国Oxford大学Ethox Centre訪問を平成22年夏頃に調整を試みたが、残念ながら先方とのスケジュールが合わず、やむを得ず平成23年3月下旬に渡英を計画した。しかしながら、3月11日に東日本夫震災が発生し、予定していた英国行き国際線フライトに支障が生じ、断念せざるを得なかった。渡英費用は残念ながら繰越申請を許可されなかったため、22年度は、これまでの遅れを取り戻すべく、電子メール等を頻回に活用する等、可能な限り英国Oxford大学Ethox Centreとも連携を図った。アンケート調査の準備にあたっては、米国・英国で期待されているコア・コンピテンシーの内容(特に「3つのカテゴリー」)と比較対照し、その共通性と日本の医療現場からのニーズの独自性に関する考察を可能にするデザインを行った。EthoxセンターUK Clinical Ethics Networkのメンバーとの電子メールによる交流を通じて、特にPersonal Characterの内容、および倫理相談に訪れた相談者に対するコミュニケーション・スキルと倫理的推論(moral reasoning)の育成トレーニングのあり方に関する検討を継続し、最終年度への準備を行った。
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