2009 Fiscal Year Annual Research Report
医療連携機能に着目した診療所調査および診療所評価体系の研究
Project/Area Number |
21590585
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
辻 典明 Nihon University, 医学部, 助教 (00526171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
田城 孝雄 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60207024)
梅里 良正 日本大学, 医学部, 准教授 (60213485)
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Keywords | 診療所 / 連携機能 / メディカルモール |
Research Abstract |
我が国の医療提供体制が、人口の高齢化、疾病構造の変化、医療財源の減少等々の変化に伴い、健康増進やリハビリなど予防を中心としたプライマリケアの重要性が認識されている。プライマリケアにおいては、診療所は、個別の施設で提供される診療のみでなく他の医療施設(病院等)および医療以外のサービス(介護サービス等)との連携を図り、地域住民に対して包括的かつ継続的な医療サービスの中核的な提供施設としての役割が期待される。本研究は、重要性を増している診療所機能をその連携機能に着目して現状の把握およびその評価基盤の整備を目的としている。 研究初年度である本年は、診療所をその機能、とくに各種医療サービスとの連携機能に注目して大まかな類型分類を検討し、現況の把握を試みた。現状の把握手法としては、連携機能を有する診療所への個別の聞き取り調査と並行して、全国規模の調査の準備を進めた。種々ある診療所運営形態のなかでも、近年増加しているメディカルモールと呼ばれる診療所集積体の現況の把握が必要と考え質問票形式の調査を計画した。質問票には、経営形態(個人、医療法人、株式会社等)、共通した経営理念の有無、施設設備等の共有状況、などの運営面の質問に加えて、メディカルモール内での診療所同士の連携および外部機関との連携についての項目を設定した。調査は公に入手可能な住所等の情報から診療所集積体を形成していると考えられる診療所を抽出し約2000施設を対象とした。 次年度以降は、他の診療所類型(従来型単立診療所、複数医師の協働型診療所、等々)について現況の把握を順次進め、類型毎のコア機能の抽出を行い、診療所機能評価のための基盤資料整備を進める計画である。
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