2009 Fiscal Year Annual Research Report
シソーラス辞書を用いたがん患者家族のための連想学習につながる情報提供ツールの検討
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21590588
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Research Institution | Shizuoka Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
石川 睦弓 Shizuoka Cancer Center Research Institute, 患者家族支援研究部, 部長 (90324516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 有子 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 患者家族支援研究部, 主任研究員 (10364035)
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Keywords | がん患者家族 / シソーラス / 連想学習 / 情報提供 / 検索 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「Web版がんよろず相談Q&A」(http://cancerqa.scchr.jp/)を用いて、がん患者や家族の問題解決過程をサポートする情報ツールの構築を検討することである。具体的には、2003年度に実施した7,885人のがん体験者の悩みに関する質問紙調査の自由記述を基に構築したがん患者の悩みデータベース(以下、悩みDBとする)のテキストデータを用いたテキストマイニングを行い、(1)シソーラス辞書を構築し、実装している自由文あいまい検索システムの機能向上を図る、(2)悩みデータ同士の関連性の探索、を実施する。そのうえで、シソーラス辞書を組み込んだ検索システムを基盤にして、がん患者や家族が情報検索した際に、問題を中心とした関連情報がわかりやすい形で可視化され、story性のある連想学習を行えるような情報提供のあり方を検討することである。 悩みDBは、個人情報を削除後、助詞を整理した【要約文】と、複数の対象者の類似した悩みをまとめた【統合文】が存在する。本研究では、この2種のデータのうち、クリーニング過程で患者が用いる一般的な語となっており、語の頻度や修飾関係を把握する目的にあっていると考えられる統合文データを用いて、分析を行った。データの分析は、テキストマイニングの手法を用いて実施した。具体的には、テキストマイニングソフト(Mining Assistant/R.2(TRUSTIA/R.2に同封):ジャストシステム、Word Miner:日本電子計算株式会社)の2種類を用い、結果を比較しながらクリーニングをすすめて分析を行った。 悩みの【統合文】は9,871件で、一文書あたりの語句数は、最大176語、最小4語、平均27語であった。名詞句の出現頻度が高い語句は、手術1,060回、不安927回、自分851回、治療、がんと続いた。係り受けの名詞句-形容詞句では、再発-不安73回、家族-心配49回、体調-悪い39回、転移-不安、医療費-高額などが上位にあがっていた。
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Research Products
(2 results)