2010 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームの遺伝疫学的解析と個の健康増進への応用
Project/Area Number |
21590658
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟礼 佳苗 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90268491)
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Keywords | 肥満 / メタボリックシンドローム / 遺伝疫学 / コーヒー / 生活習慣 / 予防 |
Research Abstract |
ある大企業の男性労働者の中で、生活習慣、遺伝要因、メタボリックシンドローム関連健康指標の調査への参加の同意の得られた731名を対象として、アルコール感受性および肥満に関連する遺伝子型の解析および生理活性物質の測定と相互の関連性の解析を行っている。生活習慣については、健診時に自記式質問票に記入してもらった。遺伝子型については、血液試料よりDNAを抽出し、PCR法を用いて解析を行った。生理活性物質としては、とくにアディポネクチン値を全員について測定し、生活環境要因や身体的健康度との関連を検討した。とくに飲酒量と血清アディポネクチン値との関連性の検討を行った。非飲酒群、軽度飲酒群(1-6合/週)、中等度飲酒群(7-13合/週)、高度飲酒群(14合以上/週)の4群に分類して比較を行った。軽度飲酒群、中等度飲酒群は、非飲酒群と差をみとめなかったが、高度飲酒群は、他の3群に比べて低値を示す傾向がみられた。現在、アルコール感受性に強く関連する遺伝子型を含めた遺伝子-環境交互作用の解析を進めている。また、血清アディポネクチン値について、内臓脂肪面積および運動習慣との関連性についての解析を行った。内臓脂肪面積の多い群では、血清アディポネクチン値が低値を示す傾向にあり、とくに内臓脂肪面積が多く運動習慣のない群において明らかな低値を示した。内臓脂肪面積、運動習慣については、今後肥満関連の遺伝子型を含めた遺伝子-環境交互作用の解析を行っていく予定である。
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Research Products
(5 results)