2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト血漿中グランザイム3は炎症反応のマーカーとなるか
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21590669
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
稲垣 弘文 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 智之 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00224791)
平田 幸代 日本医科大学, 医学部, 助教 (40322515)
大塚 俊昭 日本医科大学, 医学部, 准教授 (80339374)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | グランザイム3 / 炎症 / 酵素免疫測定法 / モノクローナル抗体 / 細胞障害性T細胞 / バイオマーカー |
Research Abstract |
最終年度となる本年度は、Granzyme 3不活性前駆体(Progranzyme 3)に対する新たなELISA系を用いて、当初の目的である、血漿(血清)中のProgranzyme 3濃度の測定を試みた。 ① 血漿(血清)中の妨害物質の影響の解析、除去:単に血漿を希釈するだけや、透析を行っても、妨害物質の影響を排除することは困難であった。そこで、新たに数種類の添加物を用い、測定を可能にできるかを検討した。標準Progranzyme 3を血漿サンプルに加えて添加回収試験を行うことによって確認した。その結果、EMPIGEN BB(界面活性剤)、EDTA、ラット血漿および特異性の異なるマウスモノクローナル抗体を加えることにより、添加回収試験において良好な結果を示す手順を確立した。 ② 血漿(血清)中Progranzyme 3濃度の測定:上記の系を用い、教室員を中心に、同意の得られた数名の血漿を採取し、Progranzyme 3濃度を求めた。しかし、健常人においては、その濃度は検出限界付近の低濃度であった。 ③ ヒト末梢血細胞群におけるGranzyme 3の発現とその性質の解析:少なくとも数名の血漿中のGranzyme 3の濃度が検出限界程度であることが考えられたため、代わりに末梢血細胞によるGranzyme 3の産生能を解析することにした。すなわち、ヒト末梢血より単核球画分を得、Interleukin-2を加えて7日間培養し、培養上清中のGranzyme 3およびProgranzyme 3を測定した。その結果、血漿中では検出限界以下であっても、培養上清には数ng/mLの濃度でProgranzyme 3が存在し、その濃度には個人差があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)