Research Abstract |
本研究は,親子相互作用アセスメント尺度である日本語版NCATS(Japanese Nursing Child Assessment Teaching scale)の妥当性に関する研究(研究1)と研究・実践支援ネットワークの構築(研究2)から構成されるが,本年度は,主に研究2に取り組んだ。 主な取り組みは,これまでの研究活動や研究成果についての情報を充実させ,専用webページ(http://jncast.cf-n.org/)にて発信することであった。具体的には,JNCATS,および,その姉妹版であるJNCAFS(Japanese Nursing Child Assessment Feeding Scale:授乳・離乳食場面における親子相互作用アセスメント尺度)を活用した研究活動について,「NCAST・JNCASTを用いた実践・研究の紹介」ページに紹介した。 本年度が,本研究課題の最終年度となるが,この3年間の活動を通じて,JNCATSの根底にある親子の関係性に関する知識を普及すること,教育・研究・実践活動においてJNCATSを活用できる人材(ユーザー)を養成すること,そして,それらの人的資源のネットワークを形成することが,概ね実現できたと考えられる。特に,親子を支援する様々な領域の専門家(看護師,保健師,助産師,精神科医師,小児歯科医師,臨床心理士,保育士,社会福祉士,特別支援学校教諭,看護系大学教員,発達心理学の研究者等)に学びの場を提供し,人的ネットワークの構築も実現できた意義は大きいと考えられる。
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