2010 Fiscal Year Annual Research Report
中年期男性の肥満の進展・体脂肪分布の変化と潜在性動脈硬化進展に関する日米比較研究
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21590688
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
門脇 崇 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (30324578)
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Keywords | 内臓脂肪 / 中年期男性 / 動脈硬化 / 国際共同研究 |
Research Abstract |
2002~2005年に滋賀県草津市に在住していた40歳代男性より無作為に選ばれた313名を対象として、潜在性動脈硬化進展度およびその関連因子を調べた。今回の調査対象は初回調査から約7年が経過した同一集団であり、現在も滋賀県草津市内あるいは調査協力が可能な地域に在住し、調査参加の協力が得られた者を対象とする。約240名が参加し、初回調査と同等の潜在性動脈硬化進展度の検査を実施した。主な検査項目は、身長や体重などの基本計測以外に、心臓CT検査による冠動脈および大動脈石灰化検査、頸部エコー検査による内膜中膜肥厚の計測、動脈硬化危険因子として血圧・血液・尿の検査を行った。尚、血液検査については、参加者に返却する古典的危険因子(血糖・脂質・肝機能・腎機能など)を検査し、検体の一部を冷凍保存した。その他の指標(体脂肪指数、腹部周囲径)も測定している。上記結果を既存のデータベースと統合して使用できるようデータ・セットの整備を行った。 初回調査と追跡調査における体脂肪の変化に関して検討を行った。初回調査の画像読影は共同研究施設であるピッツバーグ大学で行っており、追跡調査の読影は日本で行っているため両者を比較する場合の条件に関して現在、確認中である。また初回調査時の肥満(内蔵肥満など複数の肥満の指標)と動脈硬化指標の一つである冠動脈石灰化との関連について検討を行った。その成果は米国の循環器疫学会(American Heart Association Epi/NPAM 2011)に採択され、2011年3月25日に発表した(アトランタ)。また、この際に米国の共同研究者と今後の研究計画について打ち合わせを行った。
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