2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のポジティブ思考に関する研究-高齢者コホート内における質的・量的研究
Project/Area Number |
21590694
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
尾崎 米厚 Tottori University, 医学部, 准教授 (00224212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原口 由紀子 鳥取大学, 医学部, 講師 (30335525)
田原 文 鳥取大学, 医学部, 助教 (50529427)
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Keywords | 高齢者 / 健康度 / 質的研究 / 量的研究 |
Research Abstract |
質的研究と、量的研究の実施方法と、データの連結解析方法を検討し、調査プロトコールを作成し、倫理審査を受け、承認された。 対象者の把握方法を検討し、町役場を介して事例を把握する方法を選択した。ポジティブな高齢者を役場職員に紹介してもらい、その後は対象者の知人友人のなかからポジティブ高齢者を紹介してもらうスノーボールサンプリングを採用した。訪問面接調査の聴取内容を高齢者の健康度自己評価、主観的健康度、ポジティブ感情、健康生成モデル及び首尾一貫感覚、ストレス対処能力、ハピネス尺度などの観点から検討し、半構成の開かれた質問票を作成した。予備的な聴取調査を実施し、聴取内容を録音したICレコーダの記録内容を音声認識ソフトウエアによりテキスト変換し、テキストマイニングソフトにより文章データの客観的解析の手順の動作確認を行った。 高齢者のコホートデータの解析前準備として、鳥取県伯耆町のうち平成13年度から追跡している旧岸本町高齢者1250人、平成17年度から追跡している旧溝口町高齢者1264人のデータを整理した。旧岸本町分は、平成13~18年分、旧溝口町分は平成17-18年の閉じこもり、手段的日常生活動作、転倒経験、尿漏れ、もの忘れの自覚、生きがい・趣味などの質問を含めた生活機能と健康に関する郵送調査票の自記式調査結果のデータを入力、連結した。本研究の、転帰(アウトカム変数)は、総死亡、死因別死亡、がん罹患、要介護状態の発生、要介護状態に至った理由、発生した介護度とし、平成13年から平成20年8月までの転帰、転出を調べ、データベースに連結させた。現在、高齢者の追跡開始前から開始後の基本健康診査(循環器疾患のスクリーニング中心)とがん検診の受診の有無、受診結果のデータを入手し、リンケージできるようにデータ整理を実施中である。
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