2010 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者こころの健康とADL・QOLの関係要因-13年後の追跡調査
Project/Area Number |
21590696
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山内 加奈子 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (20510283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 武 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
斉藤 功 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90253781)
加藤 匡宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60325363)
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Keywords | 高齢者 / こころの健康 / 追跡調査 |
Research Abstract |
本年度の研究遂行状態は,1996年時に愛媛県旧重信町に住民票のある60歳以上の高齢者全員(対象者4,545人)を対象に個別訪問調査を実施した「重信町高齢者総合健康調査聞き取り問診票」に回答した3188人(健康な高齢者住民)を分析の対象とした。アンケート回答日をベースライン日と設定し,人口動態統計の目的外使用の中請に基づいて2008年12月31日までの追跡集団の死因同定を行った。分析は,男女別,年齢階級別(60-74歳,75-84歳)の各2群(合計4群)に分類し,配偶者の有無が高齢者の生命予後に及ぼす影響について12年後追跡結果をKaplan-Meier法による生命曲線およびCox比例ハザードモデルを用いて解析中である。年齢階級別グループ(8群に分類)における累積生存率を以下に記す。(1)男性群:(1)60-74歳×配偶者あり群(妻生存者)は72.9%,(2)60-74歳×配偶者なし群(妻死亡者)は64.7%,(3)75-84歳×配偶者あり群(妻生存者)は32.7%,(4)75-84歳×配偶者なし群(妻死亡者)は19.2%であった。(2)女性群:(1)60-74歳×配偶者あり群(夫生存者)は86.3%,(2)60-74歳×配偶者なし群(夫死亡者)は84.0%,(3)75-84歳×配偶者あり群(夫生存者)は54.0%,(4)75-84歳×配偶者なし群(夫死亡者)は55.6%であった。これらの結果より高齢者男性2群(60-74歳,75-84歳)は,ともに配偶者(妻)を失うと死亡しやすい傾向にあった。また,高齢者女性2群(60-74歳,75-84歳)は配偶者(夫)が生存すると死亡しやすい傾向が認められた。 特に今年度は,東温市(旧重信町を含む)における健康状態を把握するために,東温市20歳-60歳代の住民2,000人を年齢階級別に無作為抽出した地域住民に対する健康状態および健康意識に関するアンケート調査を解析した。また,2011年に実施する追跡調査の予備調査結果は以下の論文として発表した。
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Research Products
(4 results)