2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域高齢者こころの健康とADL・QOLの関係要因ー13年後の追跡調査
Project/Area Number |
21590696
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山内 加奈子 愛媛大学, 教育学部, 研究員 (20510283)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 武 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
斉藤 功 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90253781)
加藤 匡宏 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60325363)
|
Keywords | 地域保健 / 主観的健康感 |
Research Abstract |
本研究のベースライン・データとしたのは、1996年から1998年にかけて、われわれが愛媛県重信町(現東温市)と共同でおこなった「重信町総合健康調査」の回答である。この調査は1996年時点で重信町に住民標を有する60~84歳の全住民4545人(男性1971人、女性2574人)を対象に行った。調査は重信町内の各行政区単位で順次実施した。 実施にあたっては町内の各行政区や老人クラブ等の自治組織に調査の趣旨について説明した。プライバシーの保護、拒否の権利等について記載した調査協力依頼文書を対象者宛に町役場および各行政区役員を通じて配布した。調査協力依頼文書配布後、調査員が対象者を各戸訪問し、訪問面接法で直接対象者本人から回答を求めた。初回訪問時に対象者が不在の場合は、調査期間中に複数回訪問し、最終的に本人から回答が得られない場合には、家族から回答を得た。ベースライン調査に回答が得られたのは、男性の1551人(1551/1971=78.7%)、女性の2049人(2049/2.574=79.6%)の計3600人(3600/4545=79.2%)である。この3600人から、寝たきり(寝たきりかどうかは、ベースライン調査時に寝たきりであるかどうかを質問しており、その回答によった)であった者18人を差し引いた3582人のうち、脳卒中で受療中であった者は148人、虚血性心疾患で受療中であった者は188人、がんで受療中であった者は26人、骨折で受療中であったものは49人であり、これら4疾患のいずれかで受療中であった者は394人となった。これを3582人から差し引くと3188人となる。 本研究ではこの3188人を追跡アンケート調査の対象とした。それら集団コホート集団を死亡原因(総務庁より目的外使用の許可を得た)とマッチングさせ配偶者の有無が地域高齢者の男性、女性の生命予後に及ぼす影響を解析した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
12年間の重信町(現東温市)の地域高齢者追跡集団コホート集団の死亡(エンドポイント‐総務庁より目的外使用の許可を得た)を特定し、死亡と配偶者・QOL・社会的活動などを解析することが可能となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究は、地域高齢者追跡集団コホート集団の生命予後の延伸を解析するモデルとして、カプランマイヤー法よりも、Cox比例ハザードモデルを使用することが生命予後延伸モデルの解釈として適切であることが判明したので、今年度はCox比例ハザードモデルを用いて生命予後の延伸を解析する。
|
Research Products
(1 results)