2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590707
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
大重 賢治 横浜国立大学, 保健管理センター, 教授 (50343398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 範行 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (00206517)
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Keywords | 救急医療 / 脳卒中 / トリアージ |
Research Abstract |
救急疾患は、発症後、速やかに適切な治療を開始することが、生命予後の改善、後遺症の緩和につながる。救急疾患の中でも特に脳梗塞は、発症後、速やかに専門医療機関で治療を開始することが、後遺症予防の観点から非常に重要である。本研究では、119番受信時の情報から、患者が脳卒中を発症している可能性を、確率的に表すことを目的とする。脳卒中の可能性を119番受信段階で把握することにより、速やかな病院搬送、速やかな治療開始に繋がると考えている。 平成22年度は、協力医療機関において、脳卒中を原因とする救急搬送患者のデータを集積した。集積された医療機関のデータと119番通報時点における情報との照らし合わせを行った。また、脳卒中発生を識別するためのアルゴリズムを構築し、ゴールド・スタンダードとなる搬送先医療機関の医師の判断との照らし合わせを行った。これらの作業には、平成20年から横浜市にて始まったコール・トリアージにより集積されたデータを用いている。 今後は、集積されたデータをさらに解析し、119番受信時の脳卒中確率計算の精度を上げていく方針である。
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