2009 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルの構築:質的研究と疫学的検証
Project/Area Number |
21590708
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小嶋 雅代 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 講師 (30326136)
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Keywords | 関節リウマチ / 医師-患者関係 / 質的研究 / 疫学研究 / フォーカスグループ / QOL |
Research Abstract |
本研究の目的は、関節リウマチ患者とその主治医を対象として、良好な医師-患者関係の構築に必要な要因を、質的研究と疫学的研究手法を用いて多方面から評価・分析し、日本人のエビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルを提案することである。限られた診療時間の中で、患者・医師双方に満足度の高い医療を実現するための、コミュニケーションスキル・トレーニングツールの開発をめざす。 平成21年度は本研究の初年度にあたるため、今後のRA患者および医師を対象としたフォーカスグループインタビューの準備を主に行った。 具体的には、国内外の関節リウマチ患者と医師間のコミュニケーションに関する調査文献を集めてレビューを行い、連携研究者間(名市大公衆衛生、名大整形リウマチ科)で、調査対象者の選定方法、インタビューの内容、進め方についてミーティングを行った。また、患者会の「中部リウマチ友の会」に調査への協力を依頼し、内諾を得た。 フォーカスグループインタビューに先立ち、2003年に行った関節リウマチ患者のQOL向上に関する調査参加者に対して再調査を行い、7年間の変化を量的に予めデータとして得たうえで、その結果をインタビュー内容に反映させることとなったため、調査計画を名古屋市立大学倫理審査委員会に申請し、承認を受けた。2003年実施の調査参加者230名中、現在も研究協力施設に継続通院中の患者に限定し、郵送法にてアンケート調査を実施するため、現在継続通院者の確認作業を行っている。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Depression, Inflammation, and Pain in Rheumatoid Arthritis Patients2009
Author(s)
Kojima M, Kojima T, Suzuki S, Oguchi T, Oba M, Tsuchiya H, Sugiura F, Kanayama Y, Furukawa TA, Tokudome S, Ishiguro N
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Journal Title
Arthritis Care Res 61
Pages: 018-24
Peer Reviewed
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[Journal Article] Psychosocial factors, disease status, and quality of life in patients with rheumatoid arthritis2009
Author(s)
Kojima M, Kojima T, Ishiguro N, Oguchi T, Oba M, Tsuchiya H, Sugiura F, Furukawa TA, Suzuki S, Tokudome S.
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Journal Title
J Psychosom Res 67
Pages: 425-31
Peer Reviewed
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