2013 Fiscal Year Annual Research Report
エビデンスに基づく医療コミュニケーションモデルの構築:質的研究と疫学的検証
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21590708
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小嶋 雅代 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30326136)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アンケート調査 / 関節リウマチ / 医師 / 患者 |
Research Abstract |
全国複数のRA専門医の連携組織に紹介を依頼し、調査協力の承諾を得た医師1人につき、医師用調査用紙1組と、患者用調査用紙10組を返信用封筒と共に送付した。調査用紙は無記名で、直接調査事務局へ返送するよう求めた。平成25年3月から6月末日までに計110名の医師に協力を依頼した。医師からは101通(返送率91.8%)、患者からは798通の返送があった(返送率79.0%)あった。患者データについては80歳以下の777人分を解析対象とした。 調査参加医師の平均年齢は49.7±8.9(31~70)歳、患者平均年齢は59.4±11.9(24~80)歳であった。 調査参加医師の中、担当患者に治療目標を「必ず説明する」と回答した者は41.6%、「たいていする」51.5%、「しないこともある/ほとんどしない」6.9%であった。調査参加患者の回答では、主治医と治療目標について「話し合ったことがある」22.3%、「説明を受けたことがある」42.5%、「どちらもある」28.8%、「どちらもない」5.5%であった。治療目標を「必ず説明する」と回答した医師の患者は「たいていする」と回答した医師の患者よりも、「話し合ったことがある/どちらもある」と回答する割合が高く、「どちらもない」との回答が少なく、医療への満足度も高かった(87.5±13.3 vs 84.3±14.4, p=0.008)。 以上より、単に説明を受けるという医師から患者への一方通行のコミュニケーションではなく、話し合うという両方向のコミュニケーションが必要であることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Alexithymia, Depression, Inflammation and Pain in Patients with Rheumatoid Arthritis.2014
Author(s)
Kojima M, Kojima T, Suzuki S, Takahashi N, Funahashi K, Kato D, Hanabayashi M,Hirabara S, Asai S, Ishiguro N.
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Journal Title
Arthritis Care Res
Volume: 66
Pages: 679-686
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] 関節リウマチ患者は薬物治療の変化をどのように感じているか フォーカスグループによる質的研究2013
Author(s)
小嶋 雅代, 小嶋 俊久, 難波 大夫, 茂木 七香, 大谷 尚, 高橋 伸典, 加藤 大三, 舟橋 康治, 松原 浩之, 服部 陽介, 石黒 直樹
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Journal Title
中部リウマチ
Volume: 43
Pages: 17-20
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