2009 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における軽症うつ病に対する体操教室の効果検証のための無作為化比較試験
Project/Area Number |
21590717
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
井原 一成 東邦大学, 医学部, 講師 (10266083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 克俊 北里大学, 医療系研究科, 教授 (30365176)
永松 俊哉 (財)明治安田厚生事業団体力医学研究所, 所長 (60450748)
北澤 健文 東邦大学, 医学部, 助教 (30453848)
吉田 英世 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 研究副部長 (00242735)
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Keywords | うつ病 / RCT / 体操 / 高齢者 / 疫学 |
Research Abstract |
高齢者における軽症うつ病に対する体操教室の効果を明らかにする無作為化比較試験のサンプル数を事前設定したサンプルサイズに到達させるべく、追加サンプルをリクルートし介入調査を実施した。また、昨年度介入調査を行ったサンプルについて、介入効果の持続状況を把握するための追跡調査を行った。 追加サンプルの調査については、東京都大田区と国分寺市において、それぞれ独立に、リクルートと介入調査が行われた。大田区では、介護予防の基本チェックリストのうつ尺度陽性者864人に予備調査への参加を呼びかけ、参加した345人のうちうつ病の疑いまたは医師との面接を希望した者の計129人について精神科医が診断面接を行い19人(小うつ病性障害・エピソード11人と気分変調性障害8人)の適格候補者を得、最終的に13人が介入調査に参加した。国分寺市では、うつの疑われる658人に予備調査への参加を呼びかけ、参加した248人中うつ病の疑われた29人について精神科医が診断面接を行い7人(気分変調性障害1人、小うつ病性障害6人)の適格候補者を得、最終的に6人が介入調査に参加した。 介入調査は、大田区では11月より開始された。1つの介入群と2つの対照群との3群への無作為割付が行われ、本年度末時点で、対照群のための補足的体操教室の実施まで到達しえた。しかし、国分寺サンプルについてはリクルートに遅延が生じたため介入調査が1月からの開始となり、年度末時点で介入群の体操教室までしか到達出来なかった。このため調査の一部を翌年度に繰り越すこととなった。 追跡調査は、東京都板橋区において行われ、17人のサンプル中、13人の追跡を行い得た。
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