2011 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における軽症うつ病に対する体操教室の効果検証のための無作為化比較試験
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21590717
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
井原 一成 東邦大学, 医学部, 講師 (10266083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 英世 (地独)東京都健康長寿医療センター, 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00242735)
永松 俊哉 (財)明治安田厚生事業団, 体力医学研究所, 所長 (60450748)
田中 克俊 北里大学, 医療系研究科, 准教授 (30365176)
北澤 健文 東邦大学, 医学部, 助教 (30453848)
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Keywords | うつ病 / RCT / 体操 / 高齢者 / 疫学 / 小うつ病性障害 / 気分変調性障害 / 介護予防 |
Research Abstract |
高齢者における軽症うつ病に対する体操教室の効果を明らかにする無作為化比較試験のサンプル数を事前設定したサンプルサイズに到達させるべく、追加サンプルをリクルートし介入調査を実施した。また、前年度介入調査を行ったサンプルについて、介入効果の持続状況を把握するための追跡調査を行った。 追加サンプルの調査については、東京都板橋区においてリクルートと介入調査が行われた。リクルートは、板橋区で行われた高齢者向けの健康診査に併せて行われ、健診受診者913人のうち介護予防の基本チェックリストのうつ尺度陽性者188人のうち認知機能の保たれている者(MiniMental States of Examinationで24点以上の者)164人に対して予備調査への参加が呼びかけられ、それに応じた156人のうち計95人が精神科医による診断面接に参加し、適格候補者かどうかの判定を受けた。診断面接の結果、DSM-IV診断で未治療の気分障害として、大うつ病性障害が16人(2名のアルコール依存症の合併を含む)、小うつ病性障害が23人、小うつ病エピソード5人(大うつ病の既往のある小うつ病性障害と同等のうつ状態)、気分変調性障害2人等が認められた。このうちGRID-H/盟)で7点上の小うつ病性障害18人と小うつ病エピソード3人及び気分変調性障害の者2人の計23人が適格候補者となり、このうち13人が最終的に介入調査の参加者となった。なお、診断面接参加者のうちうつ病などの精神疾患に罹患していない者について健康づくりの機会として介入調査で行う体操教室などへの参加を認め、参加を呼びかけたところ計8人の者がこれに応じた。 追跡調査については、大田区、板橋区、国分寺市で実施し、大田区では当初サンプル9人中8人、板橋サンプルでは9人中6人、国分寺市では当初サンプル11人中9人の参加を得た。
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Research Products
(1 results)