2010 Fiscal Year Annual Research Report
骨折および骨密度を指標にビタミンDの骨粗鬆症予防効果を検証するコホート研究の完了
Project/Area Number |
21590722
|
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
斎藤 トシ子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40339958)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
|
Keywords | 骨粗鬆症 / 骨折 / コホート研究 / ビタミンD / 女性 / 予防医学 / 栄養 / カットオフ値 |
Research Abstract |
今年度は、横越コホート研究における5年後骨折追跡調査を完了した。今回の調査では、骨密度およびその関連要因の変化を追跡することにより、ビタミンDの骨代謝への影響を解明することであった。追跡調査は平成22年10月の10日間に新潟市横越地区の6会場で行なわれ、対象者の生活習慣、骨密度および血液検査が行なわれた。対象者は、平成17年にベースライン医学検査を行なった55から74歳の女性674人であった。そのうち、追跡調査に参加した者は542人(80.4%)であり、高い参加率が得られた。測定項目と平均値は、体重が50.8kg、握力が23.5kg、タイムアップゴーテストが5.66秒、大腿骨頸部骨密度が0.621g/cm2、腰椎骨密度が0.827g/cm2、血中インタクトPTHが41.0pg/ml、血中オステオカルシンが7.66ng/ml、血中NTXが18.9nmolBCE/Lであった。今回の調査により、各項目の5年間の変化が算出可能となった。それぞれの変数の5年間の変化値は、体重が-2.4kg、握力が0.0kg、タイムアップゴーテストが0.7秒、大腿骨頸部骨密度が-0.049g/cm2、腰椎骨密度が-0.022g/cm2、血中インタクトPTHが0.9pg/ml、血中オステオカルシンが-2.2ng/ml、血中NTXが-2.0nmolBCE/Lであった。ベースラインデータに対応した項目の測定が完了した。問診データと生活習慣データのデータ整理・分析を次年度に行ない、結果のまとめを行なう予定である。
|