2009 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群の病態における酸化ストレスの関与に関する研究
Project/Area Number |
21590743
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
木村 博子 Juntendo University, 医学部, 准教授 (00053299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 謙一 東京大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40166947)
大野 実 沖中成人病研究所, 研究員 (00185349)
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Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 酸化ストレス / 4-ヒドロキシ2-ノネーナル / ニトロチロシン / 時間分解蛍光イムノアッセイ |
Research Abstract |
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)は上気道閉塞を伴い,病態に間歌的低酸素・高炭酸血症,交感神経系過緊張及びRenin-Angiotensin System(RAS)活性化による酸化ストレスが関与していると考えられている.本研究の目的は,SAS患者における酸化ストレスの発生機序,病態への関与の分子機構の解明である.虎ノ門病院の睡眠センターでSAS患者と診断された30歳代から70歳代のヒトの血清約50検体,対照として,年齢・性別等を合わせた健康診断の被験者血清を用い,(研究は生命倫理委員会で承認され,検体はインフォームドコンセントを得て採取された.)酸化ストレスマーカーである4-hydroxynonenal(HNE)とニトロチロシン(NT)を,私達の開発した時間分解蛍光イムノアッセイで測定した.血中のHNE値は,SAS患者は,どの年代においても健常者より高かった.NT値は30歳代では,SAS患者が健常者より低い傾向を示したが,有意ではなかった.他の年代では,SASと健常者に差を認めなかったが,個体差が大きかった.また,SAS患者は就寝前と比べて,起床時の酸化ストレスマーカー値が高値を示すことがわかった.予想に反して,持続気道陽圧療法(CPAP)1週間後,酸化ストレスマーカーが高値を示した.これは,負担の大きいCPAPによる精神的ストレスの影響と考えられた.
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Research Products
(7 results)