2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21590753
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
関 隆志 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 忠夫 東北大学, 病院臨床試験推進センター, 特任教授 (40282058)
大槻 健郎 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40531330)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 血流量 / 超音波診断装置 / 基準値 |
Research Abstract |
背景 腎動脈の血行動態は高血圧、糖尿病、腎移植などの治療および評価において大変重要である。腎動脈狭窄はは、全身の動脈硬化と関連する事が知られている。したがって、動脈硬化が関連する脳梗塞や心筋梗塞患者の重要なデータとなる。しかしながら、健常人の安静時の腎動脈の血行動態の正常値はよく知られていない。今年度は、昨年と同様の環境において、健常人を対象に、腎動脈起始部の血行動態をカラードップラーエコー装置を用いて検討した。 方法 対象は、男性14名、女性8名の平均年齢24歳(20-40歳)の健常人。空調の整った部屋の室温を25-26度に保ち、被験者を10分間安静仰臥位にしたのち、腎動脈の血行動態を検討する。実験前10時間のアルコールやカフェインの摂取を避け、絶食とし、実験は午前中に行う。超音波診断装置を用いて測定する。末梢血管抵抗の指標として使われる拍動指数を3回測定し、その平均値を値として採用する。拍動指数は同一被検者に対して日にちを変えて、6回計測する。 結果被験者の身長は167±8.1cm、体重は 60.9±13.1kg。全被験者の拍動指数の平均値は1.831±0.430であった。被験者個人では、6回の計測の最大値と最小値の差は、最も小さい者で0.111、最も大きい者で1.142。標準偏差は、最も小さい者で0.056、最も大きい者で0.395であった。1人の被験者であっても日によって計測値に差があることが分かった。 考察 超音波診断装置はより高精度になり、広く用いられるようになっているが、正常人の基準値は十分に知られているわけではない。今後、各年代の健常者の、各部位の基準値の検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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