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2009 Fiscal Year Annual Research Report

低酸素適応応答機構における和漢薬の標的分子と病態変化の解析

Research Project

Project/Area Number 21590758
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

後藤 博三  University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (40313598)

Keywords低酸素誘導因子 / 八味地黄丸 / 桂枝茯苓丸 / 血管内皮成長因子 / アジュバント関節炎ラット
Research Abstract

1.腎障害モデルにおける八味地黄丸の効果:5/6腎摘ラットを作成し、八味地黄丸を220mg/kg/day投与する低用量群と660mg/kg/day投与する高用量群に分けて1週間飼育した。その結果、八味地黄丸高用量群で、カンデサルタン3mg/kg/dayと同様の尿蛋白の減少効果を認め、八味地黄丸に急性の腎障害に対する腎保護作用があることが示唆された。さらに、腎を摘出し、本研究課題である低酸素適応応答機構に及ぼす影響について解析中である。
2.培養内皮細胞を用いた各種生薬・活性成分による低酸素誘導因子関連因子の発現解析:上記作用機序を解明するため、八味地黄丸の構成生薬に関して培養内皮細胞(TR-BE細胞)を用い、活性主体の検索を実施した。その結果、八味地黄丸添加により、低酸素下(N_2 94%,CO_2 5%,O_2 1%)培養細胞におけるHIF-1α,HIF-2α,VEGFR(血管内皮成長因子受容体)の発現抑制作用が認められた。現在、構成生薬に関して同様の検討を実施しており、さらに活性成分の検索に発展させる予定である。
3.関節炎モデルにおける桂枝茯苓丸の効果:Lewis ratを用いアジュバント関節炎ラットを作成し、これまでの基礎研究で明らかであった桂枝茯苓丸(3%一般飼料に混入)を4週間経口投与し、関節腫脹の程度や血中の炎症性物質を測定し漢方薬の関節炎に及ぼす影響を検討する。現在、飼育中であり桂枝茯苓丸投与終了後、関節や腎組織を摘出し低酸素誘導因子関連因子の発現解析をおこなう。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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