2009 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチの予後に対するストレス・パーソナリティの影響についての縦断研究
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21590765
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永野 純 Kyushu University, 健康科学センター, 准教授 (10325483)
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Keywords | 関節リウマチ / ストレス / パーソナリティ / 予後 |
Research Abstract |
1. ベースライン・データの確認 約900人のリウマチ患者を対象として2000年に実施されたベースライン調査のデータについて、確認作業を行った。これは、患者が記入した「自記式調査票」と担当医が記入した「臨床データ票」から構成されている。前者には日常生活活動、生活の質、生活習慣(喫煙、飲酒、運動、睡眠、食物摂取状況など)、および心理社会面(ライフイベント、パーソナリティ、社会支援など)に関する質問が含まれ、後者には臨床的重症度や機能の指標(血清CRP値、病期、機能障害、罹患関節、関節外合併症など)や治療薬歴に関する情報が含まれている。 2. 追跡データの収集 生物学的製剤(インフリキシマブ)がリウマチに対して認可される以前、すなわち2002年度末の時点における追跡情報を、上記と同様の「臨床データ票」を用いて収集した。 3. 解析に関する予備的打合せ 本研究の主要課題に関するストレス・パーソナリティについての情報は、ベースライン調査における「自記式調査票」(患者が記入)に含まれる「ストレス調査票」に基づいている。ストレス調査票はタイプ5パーソナリティを始めとした疾病親和性パーソナリティ(ストレス対処様式)を評価するためのものであるが、これらのパーソナリティは主としてGrossarth-Maticek博士による理論に基づいている。同博士をドイツに訪ね、本研究の主旨ならびに次年度に実施する予定の統計解析に関する意見交換を行った。 また、これに先だって、意見交換の際に必要となるドイツ語資料の翻訳作業を行った。
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