2009 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓におけるアンチエイジング:メカニズムの解明と統合的治療ストラテジーの確立
Project/Area Number |
21590780
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
富田 奈留也 Kawasaki Medical School, 医学部, 准教授 (70314432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏原 直樹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10233701)
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Keywords | 加齢 / 腎臓 / 虚血 / ミトコンドリア |
Research Abstract |
昨年度はラットの月齢を2、10、20カ月齢と徐々に加齢に向かうと腎臓ではどのような変化が現れるかをまずは確認する作業にとりかかった。2カ月齢のラットは容易に入手できるためまずは2カ月齢のラットのサンプル収集を行った。10カ月齢のラットも比較的容易に入手できるがラットの匹数をそろえるのに時間を要し、全例分はサンプルの準備はできていない。20カ月齢となるとまずはその月齢に近いラットを購入するわけであるが、そこから時間がかかり、また途中で死亡する例もあり、匹数を揃えるのに本年度も少し時間が必要であると思われる。2カ月齢および10カ月齢の処理したサンプルは計画通りに免疫染色を施行した(Masson染色、III型Collagen免疫染色、pimonidazole免疫染色、Rat endothelial cell antigen (RECA)抗体およびisolectin B4)。Pimonidazoleは低酸素部位集積物質であり組織虚血の程度を評価する。毛細血管網はRat endothelial cell antigen抗体およびisolectin B4により血管内皮を同定・染色して評価する。あくまでもまだ一部分であり、結果からは何も言えないのが現状である。DNAアレイはサンプルが全てそろってからとなるため昨年度、全くサンプル処理は行えていない。老齢ラット腎臓におけるmitochondria DNA障害、機能低下、形態異常の確認についても検討予定であったが、コントロールの若年ラットのサンプルは揃えたが、肝心の老齢ラットのサンプルの準備にはもう少しの時間が必要である。 計画していた以上に老齢ラットの匹数をそろえるのに手間がかかってしまったが、今後サンプルさえ確保できれば後は流れ作業的にその解析を進めることができると思われる。
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